青の母 1巻徹底ネタバレ｜ドブメ・フクロウの正体とは？

この記事では【青の母 1巻徹底ネタバレ｜ドブメ・フクロウの正体とは？】という内容をお届けしていきます。

エグい・グロいけどスラスラ読み進めてしまう「青の母」水籠村（みかごむら）と御山で繰り広げられる、何とも奇妙で奥深い物語。

●1巻のあらすじ・徹底ネタバレ
●感想・レビューまとめ
●無料試し読みができるサイト

これらについてまとめました。

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青の母 1巻のあらすじ・徹底ネタバレ

絲子の過去と冬弥との出会い

【青の母、コドクの中で、子を孕む（はらむ】

「とーやくん、知ってる？人が死ぬ時っておうたが聞こえるのよ」

そう呟きながらピアノを引く少女「絲子」絲子は7歳を迎えた誕生日に、母親の心中自殺に巻き込まれました。

が、間一髪のところで逃げ出すことに成功。

ただ、母親だけが死んでしまいました。この時の母親の表情、死んだにも関わらず安らかな笑顔を見せていたのです。

【笑顔が怖いー・・・】

これがきっかけで、絲子は笑うことができなくなりました。

感情を無くして人形のようになった絲子でしたが、1人の男の子が近寄ってきます。

「いとちゃん、こわい音ひかないで」、冬弥くんです。最初は何度も冬弥の手を払った絲子でしたが、次第に打ち解けていき・・・

【2人は結婚することになりました】

結婚式と人形供養と・・・

冬弥さん、冬弥さん？

屋敷の中を探し回る絲子は、とある部屋に辿り着きます。そこには絲子に良く似た等身大の人形が。

その人形の後ろに隠れていた冬弥。後日、2人は結婚式を迎えました。

水籠村（みかごむら）では【人形供養】という儀式が行われます。

水籠人形は村の伝統工芸品で、結婚式の欠席者のところにも人形を置いています。

そして、燃え盛る炎の中に人形を入れる2人。その人形は、先ほど舞を踊っていた巫女さんにそっくりでした。

【パァンッ】

突然はじけ飛ぶ人形。弾け飛んだ頭の部分が絲子の前にきて、何かをつぶやいています。

「あ・・・あー・・・あ・・・ア・・・ア　オ　ノ　ハ　ハ・・・」

何かを言いかけたところで、冬弥が踏み潰してしまいます。ですが、続けて周りの人形が歌い出します。

「アオノハハ、コドクノナカデ、コヲハラム」

参加者がどよめく中、会場の壁を突き破って巨大な何かが・・・！

「ドブメ・・・っ！ドブメだー！！」

逃げ惑う参加者、ドブメに潰される参加者。会場はパニック状態です。

そんな中、冬弥は何者かを見付け「お前の仕業か」と呟きます。そして・・・頭を叩かれて倒れてしまいます。

それを見て絶叫する絲子。そんな絲子の前に立つ誰か。

「騒々しい女だ。よりによって冬弥の嫁とはな。恨むなら、この村を恨むんだな」

【ゴッ！】

絲子は殴られ意識を失ってしまいました。

人形にされた絲子

身体が動かない・・・感覚が遠い・・・血の流れを全く感じない・・・。

意識を取り戻した絲子ですが、身体がおかしい。なんと、絲子は【人形】になっていたのです！

気分はどうじゃ？絲子の目の前にやってくる3人の老婆。さらに、その老婆の後ろには【人間の絲子】が。

絲子はこれまでのことを振り返り、人形供養＝私と同じようになった人たちを殺した、ということに気付きます。

【いや・・・あ・・・っ】

頭の中では叫んでいるのに、声が出ません。そして、老婆達は人間の絲子を連れてどこかへ行ってしまいました。

入れ替わるようにして2人の男がやってきます。

絲子の人形を見るやいなや、突然服を全て脱がせ、人形遊びを始めます。

何も抵抗できない絲子ですが、とてつもない気持ち悪さを感じていました。

【まるで精神も肉体も何もかもバラバラになっていくような・・・】

その後、男たちは絲子の人形を火の中へ。

その時、絲子は冬弥さんのことを強く想います。すると、人形なのに動き出しました・・・！

目の前の部屋で寝ていた冬弥を抱き寄せる絲子。

冬弥が息をしていることを確認し、抱えて外の病院に連れて行こうとします。

怪我や病気を治す【青の母】

「娘の人形が逃げただと！？冬弥を連れてか！探せ！外の人間にアレを知られては困る！」

老婆達は焦っていました。

冬弥を連れて山道を歩く絲子でしたが、突然【ドブメ】に出会います。

このままでは冬弥が危ない・・・！

ドブメに攻撃しようとすると、1人の男の子が立ちふさがります。

その子の名前は「すずめ」と言いました。

そして【青の母】を使えば、病気や怪我が治るということを聞きます。

逃げる絲子、そして・・・

青の母の居場所を尋ねる絲子ですが、すずめは場所がわからないようです。

ですが、薬草だけなら取ってくる、ということで絲子はお願いしました。

辺りはすっかり夜になっていました。

すずめはまだ戻ってきません。そんな中、チリンチチンと鈴の音が鳴り響きます。

この感覚どこかで・・・
【ニゲラレルトオモウナ】

あ・・・！と感じた次の瞬間、すずめが薬草を持って戻ってきました。

ですが、その薬草からは「毒のうた」が聞こえました。

絲子の悪い予感は的中。その薬草は【フクロウ】がすずめに教えたせたものだったのです。

すずめと話していると、突然3人の老婆が！

【我らに冬弥を差し出せ！血反吐吐いて後悔せい】

老婆達は絲子ではなく【ドブメ】に攻撃します。「おかあさん・・・！」そのドブメはどうやらすずめのお母さんのよう。

「ねーちゃん！逃げて！早く！！」

絲子はすずめに言われるがまま逃げ出しました。追いかけようとする老婆の前にフクロウがやってきます。

【絲子と言ったか。あの女・・・我らと同じ「青の母」の落とし子」だな？】

何とか逃げ切った絲子は、とある山小屋に辿り着きます。

その山小屋に入ると・・・生気が全くない妊婦が大勢・・・！？

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青の母 1巻の感想・レビュー

山深い閉鎖的な村、古い因習、怪しげな人形、美しい花嫁…ときたら、横溝正史的ミステリーホラー？しかし結婚式の突然の化け物乱入で一気にグロホラーテイストに…。人形の肢体がエロいとか、鎌を持った老婆に襲われるとか、女の業がぶくぶくと妖化したような化け物とか、良いですね！期待しますよ⁈

人形や「コドク」など、日本独特の湿っぽい呪術がキーワードなこの作品。エロ・グロも加わって、村という閉鎖的な場所からの脱出など、Jホラー的な要素のある作品。私、こういう物語好きです。

人形造りと青の母と呼ばれる因習のある村の男性と結婚した絲子。結婚式に突入してきた、あの化け物は何？襲ってくるだけかと思ったら次に出てきたのは優しそう。昔の事故で足が不自由(軽め)になった絲子が人形の身体になったことで歩けると言っていたのが切ない。旦那が意識不明で助けが少ないのもツラい。小屋にいた妊婦の女性たちが青の母なんだろう。謎だらけ。まったく先が読めない展開で楽しみ。